佐賀県農業試験研究センターは人工衛星から水田の稲を分析し、米の食味を推定するシステムの開発を狙い、今年も県内の水田で葉色データを集めた。
同センターの「人工衛星を利用した食味分析」の研究は、今年で 2年目。米の食味アップと品質の均一化を目指し、現場でデータ収集を進めている。稲は窒素を多く吸収すると葉緑素が増え、葉色が濃くなり、結果として米のたんぱく含有量も増えて食味が落ちるとされる。葉色を人工衛星から観測し、肥培管理の改善指導などに役立てる計画。
JA佐城三日月支所管内の水田で、500戸の農家が栽培する「ヒノヒカリ」480haがデータ収集の対象。このほど同センターと三日月町農業技術連絡協議会が農家のほ場へ行き、葉緑素計を使い、稲の植え付け時期別に葉色を調べた。
今回ほ場で調べた葉色や収穫した米のたんぱく含有量と、衛星で撮影した葉色との関係を調査し、衛星データを使って、米のたんぱく含有量の推定を試みる。
同センター情報システム研究室では「これから詳しい解析を行うが、高たんぱく米となったほ場の肥培管理改善に役立てるなど、県独自のおいしい米づくりシステムを確立したい」と話している。
システムが実用化されれば、収穫前に、ほ場毎の食味を判定でき、肥培管理への活用、共乾施設での区分荷受けなどもできる。栽培指導と品質別の荷受けで「均質なおいしい米作りに役立つ」と話している。
|