1.令和6年度予算概算要求の概要
農林水産省は、今年8月、総額2兆7,209億円の令和6年度予算概算要求を財務省に提出しました。国産飼料の生産拡大や適正な価格形成、多様な農業人材の意欲的な取組の推進など、新たな事業の創設・拡充が盛り込まれています。
⑴ 国産飼料の生産拡大
飼料生産が可能な土地を最大限に活用して飼料生産面積を拡大させ、飼料の単収向上を図る取組を支援することにより畜産農家が安心して家畜の飼養管理に邁進することができるよう、国産飼料増産を図る取組を支援する内容となっています。
⑵ 適正な価格形成
原材料やエネルギーコスト等が高騰する中、食品の生産・流通コストの上昇分の円滑な価格転嫁に向けて、コストを反映した価格形成を促すための環境整備に向けた調査を行うほか、消費者等に対しコスト上昇の背景等をわかりやすく伝える広報等の取組を実施し、価格転嫁を進める関係者を後押しする内容となっています。
2.今後の予算編成の動向
政府・与党では、12月中旬頃まで6年度当初予算の協議を行い、クリスマス頃に予算案が閣議決定される予定です(最終的には、予算案が国会で審議され成立します)。大枠は概算要求の内容で決定すると思われますが、閣議決定された内容が報道された際には、ぜひその内容をご確認ください。