○九州で6番目の農業産出額となった佐賀県
平成29年度の佐賀県の農業産出額は1,311億円で、沖縄県を除く九州7県の中で6番目となっています。
品目別構成は、園芸が48.0%(629億円)を占め、 次いで畜産が25.7%(337億円)、米麦大豆が24.7%(324億円)となっています。
○888億円推進運動を新たにスタート
佐賀県は、今年度から2028年度までの10年間で、園芸農業産出額を888億円まで拡大することを目標とする「さが園芸生産888億円推進運動」を新たにスタートさせます。
この運動は、「佐賀県水田フル活用ビジョン」との連携を図りながら、担い手のさらなる経営発展を図るため、地域の特性を生かした特色ある露地野菜などの作付けを拡大させることにしています。
○運動のカギをにぎる「産地計画」の策定
さが園芸生産888億円推進運動では、それぞれの産地がおかれている現状や将来の行方について生産者組織・行政・JA等の関係者が情報共有と分析を行い、毎年改善・実践していくための基本的なツールとして、産地計画を策定することが求められています。
部会や集落など、主体となる生産者組織は、構成員の経営概要を把握したうえで、面積や収量、単価、販売額など、産地としての目標を設定し、達成に向けた取り組みを産地計画として策定します。
県名 |
産出額(億円) |
福岡県 |
2,194 |
佐賀県 |
1,311 |
長崎県 |
1,632 |
熊本県 |
3,423 |
大分県 |
1,273 |
宮崎県 |
3,524 |
鹿児島県 |
5,000 |
○園芸農業振興の実践を後押しするための支援
さが園芸生産888億円推進運動の取り組みを後押しするため、JAや市町では、産地計画の策定支援を行っています。
また、県や市町は、施設・機械整備や新品種技術の確立など、取り組みへの支援として、助成事業を実施します。(県や市町が助成を行う場合の要件として、産地計画の策定が必要ですが、詳しい事業内容については、市町や農林事務所にお問合せください。)
さらに、産地計画は10年後の目指す姿を盛り込むこととなっていますが、この計画の見直しや改善に向けた支援として、計画作成主体と県や市町、JA等が連携し、毎年検討会(ヒアリング)を行うこととしています。
共に佐賀県の園芸農業を盛り上げていきましょう!