JAグループ佐賀は8日、佐賀市で第44回「わたしたちのくらしと農業」作文・図画コンクール表彰式を開いた。入賞した児童・生徒42人と学校奨励賞の鹿島市立東部中学校と伊万里市立東陵中学校を表彰した。
子どもたちに食料や農業に対して興味と理解を深めてもらうため、農業や食の体験で感じたこと、家族との思い出などを描いた作品を県内JAとJA佐賀中央会が募集。小・中学校146校から作文545点、図画814点の合計1359点の応募があった。
表彰式では、作文の部の県知事賞受賞者による朗読も行った。多久市立東原庠舎中央校9年の中尾幸太さんは、祖父が高齢になり、曾祖父の代から受け継いできた田んぼの米作りをやめた出来事から、日本の農業が抱える後継者不足や安い外国産農畜産物の輸入などの問題について言及。「祖父母の農業を手伝うこと、農業の問題に関心を持ち、周囲の人たちと意見を出し合い共に考えていくことを通して、日本の農業をよくしていきたい」と力強く発表した。
中央会の古賀孝博専務は「農業に励む家族の姿や、農作物をおいしそうに食べる姿が生き生きと描かれている作品が多くあった。これからも作文や図画に込められた気持ちをいつまでも大切にしてほしい」とあいさつした。
作文入賞作品は入賞者の朗読をNBCラジオ佐賀で、2020年1月13日から2月10日まで放送。図画入賞作品は20年1月30日から九州佐賀国際空港東側特設会場で開かれるJAグループ佐賀の農業まつりで展示する。
その他の知事賞受賞者は次の通り。敬称略。
◇作文の部=植松廉(鹿島小2年)、牛島健斗(循誘小4年)◇図画の部=谷川栞梨(浜小1年)、白浜早也花(鍋島小5年)、荒木音羽(国見中2年)