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農政を学ぼう 〜農政ニュース〜

令和5年度農林水産関係予算 ―12月下旬に閣議決定―

 

令和5年度農林水産関係予算 概算要求 

総 額 

2兆6,808億円 
(2兆2,777億円) 

主な事業 予算額(億円)

持続的生産強化対策事業 

畜産・酪農、野菜、果樹、花き、茶などの生産基盤強化 

201 
(174) 

水田活用直接支払交付金 

水田活用の直接支払等による需要に応じた生産推進、国産小麦・米粉の生産・需要拡大

3,460
(3,050) 

収入保険制度の実施 

収入保険、ゲタ・ナラシ、野菜価格安定対策、マルキン等の経営安定対策の着実な実施 

334 
(184)

マーケットインによる海外での販売力強化 

海外需要開拓、輸出支援プラットフォームによる支援体制強化、品目団体の取り組み強化 

42 
(31) 

サステナブル食品産業モデル実証事業 

食品産業における国産原料への切替促進、価格転嫁の円滑化、流通の合理化 

 
(新規)

みどりの食料システム戦略実現技術開発・実証事業 

化学農薬・化学肥料の使用量低減と生産性の高い新品種・技術の開発 

80 
(35)

みどりの食料システム戦略推進総合対策 

堆肥等の活用による化学肥料低減等グリーンな栽培体系への転換、堆肥の高品質化・広域流通の促進 

30 
(8)

スマート農業の総合推進対策 

環境負荷や資材の低減効果が期待できる先進的なスマート農業技術の開発・実証等 

39 
(14)

農地中間管理機構を活用した農地集約化の推進 

農地中間管理機構を活用した農地の集約化、農業委員会による農地利用の最適化の推進

104 
(51) 

農業農村整備事業 

競争力強化・国土強靭化のための農業農村整備の推進 

3,933 
(3,322)

※( )内は令和4年度予算額

 

 

1.令和5年度予算概算要求の概要 

 農林水産省は、今年8月、総額2兆6,808億円の令和5年度予算概算要求を財務省に提出しました。農業の環境負荷低減を目指す「みどりの食料システム戦略」や輸出力強化、スマート農業などが柱になっているほか、食料安全保障の強化が盛り込まれました。 

⑴ 輸出額5兆円の実現に向けた輸出力強化 

 食料・農業・農村基本計画では、2030年に農林水産物・食品の輸出額を5兆円とする目標を掲げています。 
 令和5年度の概算要求では、官民一体となった海外での販売力強化、マーケットインの発想で輸出にチャレンジする農林水産事業者の支援など、5兆円目標の達成に向けた内容となっています。 

 

⑵ 食料安全保障の強化 

 ウクライナ侵攻を契機に課題が表面化した食料安全保障の強化については、予算の要求額を示さない「事項要求」として、予算編成過程で検討することとなりました。 
 輸入依存度が高い農産物や飼料、肥料といった生産資材の自給強化などが焦点になるとみられています。 

 

2.今後の予算編成の動向 

 政府・与党では、12月中旬頃まで5年度当初予算の協議を行い、クリスマス頃に予算案が閣議決定される予定です。大枠は概算要求の内容で決定すると思われますが、閣議決定された内容が報道された際には、ぜひその内容をご確認ください。

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