1. 令和4年度農林水産関係予算 閣議決定し、国会審議へ
政府は、令和3年度予算比で0.3%減(76億円減)となる総額2兆2,777億円の令和4年度農林水産関係予算を閣議決定し、国会審議が開始されました。
岸田政権は、先に成立した令和3年度補正予算8,795億円と、4年度予算を合わせ「16カ月予算」と呼び、前年に引き続き総額3兆円を超える予算で、切れ目のない対策を実行するとしています。
2.令和4年度予算のポイント
米の需給安定と水田農業の高収益化
米から需要のある転作作物への転換をすすめる「水田活用の直接支払交付金」について、飼料用米の加算措置が廃止されるなどの見直しが行われ、3年度補正予算で措置された「水田リノベーション事業(420億円)」と一体的に執行し、4年度も大豆や麦、加工用米、野菜等への作付転換を促進するとしています。
・水田活用の直接支払交付金 …3,050億円(前年同額)
みどりの食料システム戦略とスマート農業の推進
化学農薬・肥料の低減や二酸化炭素排出量の削減など環境負荷低減を目指し、令和3年5月に政府が策定した「みどりの食料システム戦略」の実現に向け、モデル的先進地区の創出やスマート農業技術の開発・普及に向けて環境整備を行うとしています。
・みどりの食料システム戦略関連事業 …43.1億円(新規)
・環境保全型農業直接支払交付金 …26.5億円(前年比+2.0億円)
・スマート農業の総合推進対策 …14.0億円(前年比+0.4億円)
新規就農対策の強化
現行の新規就農対策事業の内容を見直し、親元就農者も含めた支援に拡充され、新規就農研修者や経営開始者への資金面の支援や、機械・施設等の導入促進による経営発展への支援を行うとしています。
・新規就農者育成総合対策 …207億円(前年比+2.0億円)
輸出5兆円に向け輸出力強化
令和12年までの農林水産物・食品の輸出額5兆円を目指し、輸出に向け生産を行う産地の支援、輸出環境整備をすすめるとしています。
・輸出5兆円に向けた輸出拡大実行戦略の実施 …107.9億円(前年比+8.8億円)
農林水産物・食品輸出額