JA佐賀中央会

農政を学ぼう 〜農政ニュース〜

高病原性鳥インフルエンザについて

1.高病原性鳥インフルエンザとは

高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスとは、高密度で家畜を飼育する養鶏場で、自然界では無害なウイルスが急速に感染を繰り返すうちに変異したもので、鳥類への強い感染力と高い致死率が特徴です。

10月下旬に岡山県で今シーズン初となるHPAIの発生が確認されてから、過去にないペースで感染が拡大しています。

2.発生した場合の防疫措置

 HPAIウイルスの感染がまん延すると鶏肉や卵の安定供給に支障をきたすことから、発生が確認された場合、発生農業内のすべての家きんは速やかに殺処分・埋却され、鶏舎や物品の消毒、近隣鶏舎も含めた搬出制限などの防疫措置が取られます。本県でも、昨年12月に武雄市の養鶏場でHPAIが発生し、約3万羽が殺処分となりました。

  このような防疫措置や流通段階での衛生管理措置がしっかり行われているため、国 内では感染が疑われる鶏肉・卵が市場に出回ることはありません。また、万が一、感染鶏やその卵を食べた場合でも、HPAIが人に感染することはないとされています。

 

3.感染拡大防止に向けて

 感染拡大防止のため、衰弱または死亡した野鳥に不用意に触れたり、近づいたりしないようにご注意ください。また、海外においては、鳥を飼育・販売している場所や、食用に鳥を解体している場所には、むやみに立ち入らないようにしましょう。

  また、飼育・飼養する鳥類にHPAI感染が疑われる場合は、直ちに家畜保健衛生所に通報をお願いします。

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